年間スケジュール
『染型紙の技と美 ー伝統文様から「かわいい」までー 名古屋造形大学所蔵・石井コレクションを中心に』
- 開催期間
- 2020年3月17日(火)~5月24日(日)
- 観 覧 料
- 無料
- 会 場
- 第2民芸館
染型紙とは柿渋で貼り合わせた和紙(型地紙)に彫刻刀で文様を彫り抜いたもので、着物や手ぬぐいなどを染めるために用いられてきました。本来染めの道具である染型紙ですが、伝統的な技法で細かく彫り抜かれた染型紙は、そのもの自体でも美しく、四角い和紙の中に表された文様は、時代の粋を感じるデザインです。 今回ご紹介する名古屋造形大学所蔵・石井コレクションの染型紙は、明治24年(1891年)に名古屋で創業した「石井染工所」が所有していたもので、明治から昭和にかけての名古屋の着物ファッションを支えてきたものと言えます。現在は染型紙としての役目を終えて名古屋造形大学に研究資料として保存されていますが、今回の展覧会を通してその価値を再認識し、今後の新たな活用について考えるきっかけとなれば幸いです。
同時開催『木工芸 黒田辰秋が集めたもの 黒田家寄贈資料展』(第1民芸館)

Folk Crafts -世界の手仕事 館蔵コレクションより-
- 開催期間
- 2020年6月2日(火)〜10月18日(日)
- 観 覧 料
- 無料
- 会 場
- 第1・2民芸館
世界には200近くの国や地域があります。それぞれの国や地域でその暮らしの中から民芸品が生み出されています。布が織られ、染められ、刺繍され、焼き物が作られ、籠が編まれ、人形が作られています。しかしそのすべてが一様ではありません。それはその土地で採れる材料で、その土地の人々の暮らしや風土に合ったものが作られているからです。
例えば布、そこに表された模様や色には魔除けや繁栄などの願いが込められ、それを身に着ける人の居住地や立場など社会的属性を示すこともあります。またその模様の表し方は、糸を染め分けて織ることで表現したり、出来上がった布にペンや版木で直接描いたり、防染技法で染め分けたりと様々です。
今回の企画展では、館蔵品よりアジア、アフリカ、南アメリカの染織品を中心に世界の手仕事を展示紹介します。展示品を通じて世界は多様で多彩で面白いと感じていただけたら幸いです。

2020年豊田国際紙フォーラム『IAPMA展』→2021年に延期
- 開催期間
- 2020年9月17日(木)~10月11日(日)
- 観 覧 料
- 無料
- 会 場
- 第1・2民芸館
豊田市で開催される国際紙フォーラムに合わせて、世界中から応募のあった「紙」を主体としたアート作品のうち、IAPMAが選定した優秀作品を展示します。
(IAPMA = The International Association of Hand Papermakers and Paper Artists)
特別展「柳宗悦と古丹波」
- 開催期間
- 2020年11月7日(日)〜2021年2月28日(日)
- 観 覧 料
- 一般300 円 高大生 200 円
中学生以下、 豊田市内在住・在学の高校生、
70 歳以上の方、障がい者は無料(要証明書)
- 会 場
- 第1・2民芸館
民芸運動の創始者で日本民藝館を開設した柳宗悦[1889-1961]は1923 年の関東大震災の後、住まいを東京から京都へ移します。
京都では朝市で丹波で織られた布をよく購入しており、その時に丹波焼との出会いがあったと言われています。1927 年には丹波立杭窯を訪問し、次第に丹波焼に惹かれていきました。
その後、丹波篠山の古道具商の尚古堂や大阪の百貨店が催した展覧会などを通して丹波焼の様々な作品を蒐集していきます。
特に尚古堂の中西幸一氏[1896-1969]との出会いは、柳の丹波焼蒐集に大きな影響を与えています。柳は晩年に到るまで数多くの丹波焼を蒐集していますが、焼成時の灰による自然釉の甕や壺に美しさを見出し、その蒐集に邁進していきました。
本展では、2019 年に日本民藝館で開催された展覧会を再構成し、柳が丹波焼と出会ってから晩年に到るまでの蒐集を辿っていきます。また、合わせて豊田市民芸館所蔵の丹波焼の作品も展示します。

『植物文様の民芸』
- 開催期間
- 3月9日(火)〜2021年8月29日(日)予定
- 観 覧 料
- 無料
- 会 場
- 第1・2民芸館
牡丹文を貼り付けた半胴甕、大輪の菊模様が美しい石皿、松竹梅が描かれた蓬莱箱など、様々な植物をモチーフに取り入れた民芸品は多くあります。これらの民芸品の多くが盛んに作られていた江戸時代では、それぞれの植物をどのように認識し、また、どのような意味や祈りを込めて描いたのでしょうか。 江戸時代中期の図説百科事典であり、同時代に発行された絵入り事典として圧倒的な項目数を持つ『和漢三才図会』の挿絵とともに民芸品を紹介します。