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展覧会

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第26回特別展 開館30周年記念 バーナード・リーチ

第26回特別展 開館30周年記念 バーナード・リーチ

 バーナード・リーチ(1887-1979年)は、陶磁器をはじめエッチング・素描・木工作品などを創作した、20世紀の英国を代表する工芸家です。香港で生まれたリーチは3歳まで日本で過ごし、10歳になると母国での教育を受けるため英国に渡ります。美術学校で絵画を学び、小泉八雲やホイッスラーなどの影響を受け、日本への関心を抱きながら多感な青年期を過ごしました。念願の再来日は1909年リーチ22歳の時。幸運にも雑誌『白樺』の同人を始めとする、当時の芸術家や文化人と知遇を得ます。中でも、白樺派の中心メンバーであった日本民藝館創設者・柳宗悦(1889-1961年)との出会いは、その後のリーチの創作活動や思索に多大な影響をもたらしました。
1911年、陶芸の道を志したリーチは六代尾形乾山から作陶を学びます。この焼物への傾倒は、友人であった富本憲吉(1886-1963)が陶芸家をめざす契機ともなりました。1920年には濱田庄司(1894-1978)をともない帰英。セント・アイヴスに登窯を築き、作陶を開始します。爾来1979年に歿するまで、セント・アイヴスを拠点に旺盛な創作活動を続けました。リーチの陶芸作品の特質はその陶画にあるといえますが、その美しさは17世紀の初期伊万里やオランダ陶器、そして英国のスリップウェアの絵付けに迫るといっても過言ではないでしょう。
リーチは英国人である自分と東アジア、とりわけ日本とのつながりのなかで、自作の理念を「東と西の結婚」に定めました。そして自国での創作はもちろん、幼少期を合わせると15回に及ぶ来日を通して、それを実践していったのです。
本展はリーチの最初期のエッチングから晩年の陶磁器作品まで、日本民藝館所蔵の優品約170点を一堂に展観し、リーチの芸術活動を紹介します。また、豊田市民芸館開館30周年を記念し、リーチ作品に加え、民芸運動に参加した富本憲吉、河井寛次郎、濱田庄司、芹沢銈介、棟方志功ら工芸作家の作品も展示紹介します。

開催期間
2013年09月10日(火)
〜2013年12月01日(日)
観 覧 料
第1・2民芸館
会  場
一般300 円 高大生 200 円 中学生以下、 豊田市内在住・在学の高校生、70 歳以上の方、障がい者は無料(要証明書)

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